登場人物: 店主(鑑定士)=落ち着いたプロ/ 賢治(お客様)=時計好き

漫画1コマ。前回の続き。店主が少し言いづらそうに腕を組み、賢治が身を乗り出して聞く。店内は同じ銀座の時計店。横長構図。
店主
さっき言った「保証書がないと扱いが難しいモデル」ですが…
正直、全部の時計が同じじゃないんです。
賢治
つまり保証書がないと売却が難しい時計がある?

漫画1コマ。店主の背後に○と×のアイコンが浮かぶ。○は明るく、×は赤く演出。賢治はゴクリと唾を飲む。
店主
はい。極端に言うとそうです。
たとえ話で説明しますね。

漫画1コマ。車・免許証・車検証のアイコンが図解的に並ぶ。時計は車に例えられている。
店主
時計を「車」だとすると、保証書は
車検証+履歴をまとめた存在に近いのです。
賢治
時計は保証書が必須ではないけど、それくらい重要なんですね。

漫画1コマ。高級スポーツカーのシルエットと大衆車のシルエットが対比される演出。
店主
例えば、流通量が多くて査定ポイントが確立されているモデル。
これは保証書がなくても「減点」で済むことが多い。
賢治
市場価値が形成されている中古車、みたいな感じですね。

漫画1コマ。店主が少し真顔になる。背景がやや暗転。
店主
逆に、生産数が少ない・高額・真贋トラブルが多いモデル。
これは保証書が無いと「そもそも扱えない」こともあります。
賢治
(車でいうと廃車宣告みたいな…)

保証書が「致命的」になりやすい条件
  • 個体差が価格に直結(年式・仕様違いで数十万円差)
  • 偽造・入替リスクが市場で警戒されている
  • 再販が前提(書類文化が強い)

※鑑定士はリスクを考えて慎重になる可能性があります。

漫画1コマ。賢治が手帳にメモを取り始める。店主は少し安心した表情。
賢治
つまり…
「保証書なし=即アウト」じゃないけど、
時計によっては売却が難しくなるケースがある。
店主
その理解、完璧です。

漫画1コマ。店主が少し冗談っぽく指を立てる。空気が和らぐ。
店主
なので我々は、査定前に一瞬こう思います。
「この時計、保証書どこまで重要だっけ…」と。しかしながら、保証書がないからといって悲観しないでください。たとえば、メーカーで修理見積書や修理明細書などを取得することで、保証書がない時計でも売却の助けになることもあるのです。せっかく修理の話をしたので、続いてオーバーホールの話をしていきましょうか。
賢治
(鑑定士も脳内会議してるんだ…)

第2話まとめ

  • 保証書の重要度
  • 流通量が多いモデル=減点方式
  • 希少・高額・個体差大=保証書の有無で評価が大きく変わる

―― 次回予告 ――

鑑定士が必ずチェックする“ポイント”
  • 見た目は綺麗でも一発アウトになる改造
  • 「磨きすぎ」がなぜ嫌われるのか
  • 鑑定士が心の中で赤信号を出す瞬間

次回、コンディション編。

※演出はイメージです。実際の査定は常に冷静です。